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おじぃ、おばぁの熱気ムンムン「第10回島ぜんぶでおーきな祭カウントダウンイベント~沖縄ヒストリカルムービー番外編~ウチナー映画ロケ地巡り<デジタルで甦る8ミリの沖縄>」

1月27日(土)、よしもと沖縄花月で「第10回島ぜんぶでおーきな祭カウントダウンイベント~沖縄ヒストリカルムービー番外編~ウチナー映画ロケ地巡り<デジタルで甦る8ミリの沖縄>」が行われました。

これは昨年の「第9回島ぜんぶでおーきな祭」で、名護のイルカ漁や糸満の大綱曳きなどを収めた8ミリフィルムを、解説付きで上映した人気プログラム「デジタルで甦る8ミリの沖縄」で紹介された作品を入れ替えして紹介するイベントで、開催まであと3ヶ月を切った「第10回島ぜんぶでおーきな祭」のカウントダウンイベントの一つです。

昭和30年代から40年代の映像が無料で上映、ということもあり、客席は満席で立ち見も出るほどの盛況ぶり。歴史好きな人をはじめ、おじぃ、おばぁの姿も多く、普段の沖縄花月とは一風変わった雰囲気を見せていました。

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MCを務めたありんくりんは「ちょっと、僕らがコントをやっている日にこんなにお客さんが入っているの見たことないですけど?!」と自虐的に自己紹介。しかし、沖縄花月に来るのは初めて、というお客さんが多いことを逆手に取り、クリスの「濃いハーフ」や比嘉の「子供の頃からのあだ名」等の鉄板ネタで客席から爆笑を引き出します。

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ありんくりんが会場を和やかな雰囲気にしたところで、沖縄アーカイブ研究所の真喜屋力さん、シネマラボ突貫小僧で「ロケ地小五郎」の異名を持つ當間早志さんが入場。早速那覇市内の泉崎交差点に橋が架かる様子を8ミリフィルムで紹介していきます。

ビルが立ち並ぶ現在の国道58号線と比べ、高い建物がほとんどない「軍道1号線」の風景を「この橋、架かったはいいけれど、隣に写っている高圧電線の鉄塔が邪魔で、結局通れなかったんですよ」と小ネタをはさみつつ当時を紹介する真喜屋さん。若い人たちからは感嘆の声が、おじぃとおばぁからは「(そんな出来事が)あったあった!」と、当時を懐かしむ声が上がりました。

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(C)沖縄アーカイブ研究所
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(C)沖縄アーカイブ研究所

他にもアイゼンハワー大統領の来沖パレードの様子に、「現役のアメリカ大統領が来日したのはフォードが最初という事になっているけれど、復帰前の沖縄を、(当時はアメリカの統治下だったけれど)日本の一部と捉えるなら、これは歴史的にも面白い映像」と解説を加えたり、山形屋(九州を拠点とした百貨店。現在は沖縄から撤退)の壁面に「海洋博まであと●日」の電光掲示板が取り付けられていることを指し、「これで映像が撮られたのが1975年だって特定できるわけです」と説明。国際通りの様子を映したフィルムは、「ここに横断幕が映っているでしょ。ロゴの形を見て、映画を特定したんですよ」「後ろにある建物、まだ残っているんですよ」と、映像のワンカットと現在の写真を比較。映像の裏に隠れた情報の多さに、観客からは感心したような声が何度も上がりました。

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(C)沖縄アーカイブ研究所
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(C)沖縄アーカイブ研究所

そして終戦後から1987年まで、本土復帰の後もしばらくアメリカ式の道路交通法がとられていた沖縄が、日本と同じ「人は右、車は左」の方式になった日、通称「730(ナナサンマル)」。前日の国際通りには人があふれ、最後の「人は左、車は右」を楽しんでいる様子が残っており、会場のおじぃ、おばぁ達からは「ついこの前みたいだけれどねー」の言葉も出ました。

すかさずクリスが「りゅうた(比嘉)はこの時5歳くらいだった?」とボケ。急なセリフに比嘉が「まだ生まれてないし!わからんし!」と、思わず真剣に反論していました。

国際通りと垂直に交わる沖映通りに、通りの名前の本になった映画館、沖映本館の姿を見つけると、當間さんが壁面にある映画配給会社のロゴを指し、「松竹と大映の作品を取り扱う映画館だとわかります」と解説。「この頃は沖縄だけで120館くらい映画館があったんです」と言葉を続けると、再びクリスが「その時代テレビってありました?」反応。

真喜屋さんと當間さんは苦笑しながら、「あったよ。でも、徐々に娯楽が入れ替わっていく時期ではあったね」と話し、国際通りの名前の本、アーニーパイル国際劇場や国映館、グランドオリオン等、かつて那覇市内で大きく輝いていた映画館を紹介していました。

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(C)沖縄アーカイブ研究所

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(C)沖縄アーカイブ研究所

また、子供の遊ぶ姿を映したフィルムで、兄弟が一足のローラースケートを片足ずつ履いて滑っている様子に真喜屋さんが「昔、家庭に一足しかローラースケートがないもんだから、"仲良く半分こ!"って片足ずつ履いて遊んだりしたけど、こうするとだれも上手くならないんですよねー」と、自分の幼少期に重ねて話したことで会場は大爆笑。


さらに、中城城跡には昔動物園と遊園地があり、現在巨大廃墟になっているホテルにはレジャープールがあって、今では想像のできないような賑わいを見せていたことを知り、北中城が地元の比嘉は驚きを隠せない様子。當間さんが撮影した現在との比較写真を見て、会場からは感動の声が上がります。ありんくりんの2人からも、「さすがロケ地小五郎!」の賞賛の声が出ました。

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(C)沖縄アーカイブ研究所

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(C)沖縄アーカイブ研究所

2時間半という公演時間はあっという間に過ぎ、大急ぎでエンディングへ。真喜屋さんは「皆さんに喜んで頂いて、何より嬉しい。まだフィルムを集めている最中なので、「実家にあったかも」という方は是非ご協力頂きたい」と挨拶。當間さんは「デジタル化することで見えてくる部分もあり、真喜屋の作業は素晴らしいと思っている。また新しい映像を集めて、皆さんに紹介していきたい」と、今後の活動への意欲を見せていました。会場からは大きな拍手が起こり、熱気冷めやらぬまま公演は幕を下ろしました。

第10回島ぜんぶでおーきな祭カウントダウンイベントとしての「沖縄ヒストリカルムービー番外編」はこの後、2月24日(土)に国際通り、極東放送、万座毛、瀬長島などでロケを行った、薬師丸ひろ子主演の恋愛映画『メイン・テーマ』、3月31日(土)には、主演の時任三郎が、瀬長島、小禄、桜坂、コザ十字路を駆け抜けるハードボイルドアクション巨編『海燕ジョーの奇跡』を取り上げ、「第10回島ぜんぶでおーきな祭」への熱気を上げていきます。

「第10回島ぜんぶでおーきな祭」は4月19日(木)から22日(日)までの4日間、那覇市を中心に沖縄県内各地で開催されます。

【ありんくりん】


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