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クリスマスの神保町花月は熱い卓球芝居でポカポカに! 白坂英晃&ボーイフレンド・宮川&村田翔平インタビュー

東京・神保町花月のクリスマス公演にあたる『2.74のプリエール‐ラブ・オール!新章 -聖夜の奇跡編-』が、12月22日(土)~12月24日(月・祝)の3日間で全4回上演されます。


『ラブ・オール!』とは、2015年5月に『ラブ・オール!』が初上演され、同年11月に『ラブ・オール!2nd Season』と回を重ねた神保町花月の人気作品。
熱い試合のシーンを盛り込んだ卓球と卓球を取り巻く人間模様が描かれ、今回もフレッシュな芸人も含め、多彩な顔ぶれで卓球ドラマに臨みます。


ここでは、『ラブ・オール!』シリーズ全作の脚本・演出を務める白坂英晃(はらぺこペンギン!)さんに加え、夢と恋人を一気に失った元卓球選手の剣持スグルを演じる宮川英二(ボーイフレンド)、高校時代まで天才と呼ばれるも、大怪我を負い、大学卓球界で苦戦している西條レン演じる村田翔平の3名に、意気込みや稽古場の様子を伺いました。

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※向かって左から:白坂英晃、村田翔平、宮川英二(ボーイフレンド)


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――シリーズで言えば、前回から3年空いての上演となりますが、どうしてこのタイミングでの新章だったのでしょうか?


白坂 封印していたわけじゃないんですけど、また僕の中の熱が上がってくるのを待とう思っていて、そろそろウズウズしまして。


――白坂さんをウズウズさせる何かがあったんですか?


白坂 なんもないです(笑)。3年前にやった時から手応えがあるシリーズで、お客さんにも満足してもらえたし、演者も気合を入れてやった公演だったので、やるからには下手こきたくないなあというのもあったし、いいメンツが揃ったらやろうかなっていう気持ちもあったんですね。この公演に関しては、ほぼ100%、僕がキャスティングしているんですが、ちょうど宮川くんみたいなベテランの方も出てくれるし、村田のような若いけど、ちゃんとお芝居も出来る人も出てきているので、タイミング的にそのへんの融合が出来そうっていうことですね。


――タイトルの『2.74』は、「二テンナナヨン」と読めばいいのでしょうか?


白坂 そうです。卓球台の長さが2.74メートルで、"プリエール"は祈りとかの意味なので、それでだいたいことはわかっていただけるかと思いますが、卓球台があったから出会えた人たちの話ですね。

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――宮川さんは、2015年11月の『ラブ・オール!2nd Season』にも出演されていました。


宮川 オファーをいただいた時は、どの役をやるかわからなかったんですけど、脚本を読んだらこれまでの『ラブ・オール!』とのつながりがちょっとだけありつつ、また新たな役をいただいて、「あー、またあの熱い部活が帰ってくるんだなあ」って思いましたね。


――卓球を題材にしていますが、その後、実際の卓球に興味を抱いたりは?


宮川 めちゃくちゃ興味を持ちました。『2nd Season』に出演した時、チキータ(バックハンドで強烈な球を打つ技のひとつ)の使い手の役だったんですけど、動画もめちゃくちゃ見ましたね。当時初めて知って、その時も結構メジャーな技だったんですけど、今は当たり前にどの選手も使っているんですよ。
白坂 Tリーグ(日本国内のプロ卓球リーグ)が始まったり、今、日本の卓球がめっちゃ盛り上がってますよね。
宮川 張本智和選手とかどんどんニュースターが出てきましたよね。
白坂 3年前は、卓球をどこまで熱くやれるのかっていうのがあったけど、今、現実の卓球が激アツだから、俺らはもっと頑張らないと(笑)。
宮川 お芝居の中での卓球も、世界レベルになってきてますよ(笑)。

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――村田さんは、今回がシリーズ初出演ですね。


村田 はい。『ラブ・オール!』シリーズは、好評だったっていう話は、噂的に聞いていて、しかも、そのシリーズに出ている人は、軒並み売れているっていう話も聞いていたので、オファーをいただき光栄です。
白坂 その頃、村田はまだNSCにさえ入っていないんだよね。
宮川 今、芸歴何年目なの?
村田 2年目です。
宮川 2年目ーっ!? いやー、上手いっすよ。2年目の僕、ふわふわしていました。白坂さんに、「もっとこうした方がいいよ」って、いっぱい指導受けてました(笑)。
白坂 宮川くんの2、3年目くらいの時、ちょうど演出していたので、毎月一緒だったもんね。ボーイフレンド強化月間(笑)。そう比べると、村田の完成度は高いよね。

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――NSC入学以前に、役者の経験があるんですよね?


村田 ちょっとだけ舞台を...。
白坂 僕が「村田はもともと役者だから」って、すごく芝居をやっていたみたいに、在学中からいろんな人に言いふらしちゃって、ハードルあげちゃったよね(笑)。
村田 NSCの入学時、何かかまさなきゃと思って、一回しか舞台出たことないのに「ずっと役者をやってました」って嘘ついたのが、ひとり歩きしちゃいまして(笑)。
白坂 でも、基礎は出来ているし、演技は2年目じゃないですよ。役者に必要なものは、なんとなく村田は最初から持ってるので、そこは今回も、存分に使わせてもらおうかなと。なので、宮川くんと村田に大事な役をお願いしました。


――稽古は順調ですか?


白坂 まだ、稽古は3回だけなんですけど、シリアスなシーンがあったかと思えば、急に強烈なキャラクターで笑いを取らなきゃいけなかったり、忙しいんですよ(笑)。大変なんですけど、詰め込んで詰め込んで、ものにしていくしかないですね。
宮川 お客さんはジェットコースターのような感覚が味わえると思いますよ。ガンガン揺さぶられて、しまるところはギュッとしまるので、興奮して観てもらえるかと。
白坂 あと、全員で18名が出演するんですけど、全員持ち味を出していると思います。本来の持ち味を。
村田 白坂さんが、全員のことを把握しまくっていますからね(笑)。
宮川 白坂さんのすごいところは、NSCの講師でもあるので、授業をしながら、「こいつは咲くぞ」っていう人材を在学中から探しているんですよ。村田もその一人だし、他のメンバーも、そういう人たちだから、みんなかなり上手いです。
白坂 みんな目をかけていたやつらですね(笑)。

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――その中から、コンテストで優勝したり、ブレイクされた芸人もいるわけですね。


白坂 『ラブ・オール!』組は多いですね。おばたのお兄さん、レインボー、ひょっこりはん...僕が教えた中では、あのへんが一番メディアに出ていますね。ちょうど彼らが、3年前にやった時、芸歴が3年目の時かな? ヨシモト∞ホールでもちょうど頭角を現し始めたくらいの感じの年だったと思うので、時期的には今回のキャスティングと似ているんですよ。プール、まんぷくユナイテッドとか期待しちゃいますね。3年前の彼らにも、本来の持ち味はこうだよねっていう役を渡していて、今回も同じように当て書いているので、ここから開いてくれたらいいなって思います。
宮川 僕からしたらみんな後輩になっちゃいますけど、劇場でも活き活きやっているし、ネタも面白い子たちが集まっていますね。


――村田さんはコンビ解散されたばかりですが、今後はピン芸人で活動するのでしょうか?


村田 来月、再来月くらいからコンビを組んで活動したいと思っています。


――コントですか?


村田 そうですね。これまでコントしかやってこなかったので。
白坂 そりゃ絶対コントですよ。


――宮川さんのように、漫才師でもお芝居やられる方もいますよね。


白坂 漫才師でも、神保町花月で回を重ねていくと、芝居が上手になっていくんですよ。勘がいいからなんでしょうけど、宮川くんは、その中でも芝居が上手な漫才師さんですね。それはもう、それはもうな役にしています(笑)。
宮川 ホントに素晴らしい役をいただきました(笑)。

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――稽古場の雰囲気はいかがでしょうか?


宮川 めちゃくちゃいいですよ。芸人しかいないので、まあ、ずっと元気ですよ。全力で稽古をやって、自分が出ていなくても、見てますし、後輩がちゃんとやっていると気を抜けないですね。背中を見せなきゃなって思います。
村田 今回の稽古に限らないんですが、白坂さんの稽古はめちゃくちゃ楽しいんですよ。来るのが楽しみです。
宮川 普通、台本を読み進めて、芸人がアドリブを入れて、かぶせとか入ったら、だいたい2つ目くらいで、「はい、戻そうか」ってなるんですけど、白坂さんは4つくらい見逃しますね(笑)。白坂さんが言うには、「芸人を疲れさせて、自然消滅させてから、次のくだりに進める」らしいんですが。
白坂 押さえつけると余計やるから(笑)。散々やらせて、疲れたらやらなくなるので、そこからが稽古の本番です。

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――芸人を演出する上での独自の演出術ですね(笑)。他に注目すべき出演者を挙げていただけますか。


白坂 みんな注目して欲しいんですけど、『ラブ・オール!』シリーズ全部に唯一出演している光永は、今回、初めて試合に出ます。それは楽しみだし、あとは千葉ゴウ(入間国際宣言)かな。
宮川 ホントにそう!(笑) 今、僕ら自然と笑っちゃいましたけど、マジで見てください。
村田 間違いないです(笑)。
白坂 千葉ゴウを神保町花月でこう使いこなせるのは、僕だけだと思いますよ。
宮川 顔合わせの時、千葉ゴウが白坂さんに深めのお辞儀をしていましたね。「本当にありがとうございます!」って、すごく感謝していると思います。
白坂 あとワラバランスも、今回の使い方は面白いと思うんですよね。相当よく仕上がるイメージです。
宮川 千葉ゴウの相方の西田(どらやき)もいいんですよ。千葉ゴウは見ていただかないと説明できないんですけど(笑)、西田は上手いんですよ。一緒に何作かやりましたけど、こっちも気合を入れてやらないと、食われちゃうくらい。ゴールドバーグも上手いし、みんな上手いですよ。
白坂 僕の公演で使いまわしているメンバーですからね(笑)。もう、これ以上、まんぷくユナイテッドの狩野くんで遊べないかも(笑)。
村田 初めてご一緒する西村ヒロチョさんも上手いですよね。あと、ヒロチョさんとか光永さん、宮川さんもですけど、稽古中に先輩がボケると、ヘンな気分になります(笑)。


――どういうことですか?(笑)


村田 「あ、ボケてらっしゃいますね」...って(笑)。
宮川 わかるわー。僕らもシソンヌさんとか見ていて、じろうさんのボケで腹抱えて笑ってましたね。それを白坂さんが止めるみたいな(笑)。
白坂 じろうさんに限って言えば、「セリフを覚えてくれ」ってことから始まってました。「いいからセリフ覚えて!」って。


(一同爆笑)


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――最後に読者へのメッセージなど、お願いします。


宮川 はい。クリスマス公演で、卓球とクリスマス、一見合うのかなあって思うかもしれませんが、すげー合ってます。クリスマスを感じつつ、卓球の熱さも感じてください。


――ポスターには、サンタの格好をした出演者もいますが、クリスマスとお話はリンクするんですか?


宮川 それは詳しくは言えないんですけど、ポスターでひとつ謝りたいことがあるんですね。僕がセンターにいることで、ちょっとインド映画っぽくなってしまって...。
白坂 思いましたよ(笑)。後ろの奴らは黄色いユニフォーム着てるし。
村田 インド感、増してますね(笑)。


――クリスマスのデートコースとしてはどうですか?


宮川 めちゃくちゃいいですね! 笑えるし、ポカポカした気持ちで、手をつないで帰れる作品だと思います。


――村田さんからもメッセージをお願いします。


村田 もちろん笑えるし、興奮して熱くなれるし、泣けるし、いろんな感情が盛りだくさんになっていると思いますので、平成最後のクリスマスを締めくくるのにふさわしい作品だと思います。濃密で無駄なシーンがないので、絶対観に来て欲しいです。


――村田さんのファンも満足度は高いでしょうか?


村田 そうですね。最初に白坂さんから「かっこいい役にしておいたから」みたいに言われたので、かっこいいシーンしかなくて、試合のシーンもかっこいいと思いますよ。
宮川 卓球の球がないのはポイントだよね。
白坂 だからこそやれるシーンがありますからね。多分、神保町花月の芝居のなかでも、これは見なきゃいけない作品です。神保町花月のお芝居の良さは、多分、全部入ってますよ。神保町花月で一番やるべき芝居だと勝手に思っています。


――卓球ファンにもオススメでしょうか?


白坂 ぜひぜひ。映画の『ピンポン』が好きな方とか、スポーツものが好きな方とかにもオススメだし、全然興味ない人にも見て欲しいですね。


【ボーイフレンド】【宮川英二】【村田翔平】



チーモン・菊地とテゴネ・松村が火花を散らす!? 12月13日より『アルセーヌ・ルパン対シャーロック・ホームズ~青いダイヤモンド~』が上演!!

12月13日(木)~16日(日)まで、東京・神保町花月で『アルセーヌ・ルパン対シャーロック・ホームズ~青いダイヤモンド~』が上演されます(注:15日は休演)。

本作は、希代の怪盗ルパンと名探偵ホームズの対決を描いた華麗なるミステリー。初めての本読みを終えたばかりのホームズ役のチーモンチョーチュウ・菊地浩輔とルパン役のテゴネハンバーグ・松村惇史に、舞台の見どころなどを尋ねました。
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(向かって左:チーモンチョーチュウ・菊地浩輔/右:テゴネハンバーグ・松村惇史)

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――この企画についてお聞きになったときはどう思われましたか?

菊地:僕は、神保町花月でのしっかりしたお芝居は久しぶりなんですよ。もう10年近くは出ていないと思います。(※2010年4月ぶり、日替わり出演では2013年8月ぶり)
松村:えっ、そうなんですか。
菊地:そう。だからワクワクしていますね。僕は、今までこういうシュッとした知的でインテリな役をやったことがなかったんですよ。普段はどちらかというと体力バカじゃないですけど、そういうイメージが強いみたいで。明るい元気な役が多いので、こういう憧れに近い役をやれることになって嬉しかったです。
松村:僕は、アルセーヌ・ルパンという人物を知らなくて、アニメの『ルパン三世』しか知らなかったんです。だから、「あの『ルパン三世』が僕にできるのかな、モノマネしてしゃべるのかな」と思っていて。
菊地:(アルセーヌ・ルパンは)あのルパン三世のおじいちゃんってことだからね。
松村:っていうことですよね。ただ、今日の本読みで感じたのは、血を引いているだけあって、『ルパン三世』の雰囲気も少しあるなって。アニメはずっと見ていましたし、思い入れを持ってできるのかなと思いました。

――台本を読むと翻訳劇のようなセリフ回しで、現代を舞台にしたお芝居とは少し違うような感じを受けました。

菊地:普段、使わないような言い回しなので、やりにくいのかやりやすいのか、どっちに転ぶのかなって。ぜんぜん違う分、逆に役に入っていきやすいのかなと思いました。

――読み合わせてみていかがでしたか?

松村:もうすでにここふたりの間に緊張感が出ているように感じましたね。僕は普通に読んでいるんですけど、菊地さんが引っ張ってくれていました。
菊地:ははは! ちょっとかっこつけてました。

松村:(笑)乗せられる感じがあって、ありがたかったです。ただ、対等に向き合っている役なので、負けないぞという気持ちでこの先やっていきたいですね。

――おふたりが衣装で写っているチラシができていましたが、実際に扮装してみての感触はどうでしたか?

菊地:僕はテンションが上がりましたね。かっこいいなぁって。
松村:似合ってましたよね!
菊地:ほんと? あれ着て舞台立ってしゃべりだしたら、めっちゃ頭いいんじゃないかと勘違いしてもらえそうだなって。でも松村くんも似合ってるじゃない。こういう顔だから変装うまそうだし。
松村:ああ、のぺっとしてるから(笑)。
菊地:スッと何にでも化けられそう。
松村:僕はね、まだ衣装に着られている感があるんですよ。衣装に負けないように、これから頑張ります。
菊地:役が入ってくればね。
松村:はい。そのうち私服みたいな感じになるんじゃないかなと。
菊地:これ私服ってすごいな。ルパンですら、私服じゃないでしょ。
松村:いざ行くときの格好ですよね。

――改めて、それぞれの役柄について教えてください。まずはシャーロック・ホームズ役の菊地さんから。


菊地:読み合わせしてみて思ったのは、立場が違うだけでルパンと性格は似ているのかなと思いました。知的好奇心が強くて、負けず嫌いでっていう。敵対しているけど通じ合うところがあって、でもライバル心もあって......というところが見ている方に伝わればいいなと思います。

――ルパンとの違いはどこだと思われますか?

菊地:ルパンのほうが色男感がありますね。ホームズのほうはちょっと変わった人で、女子にもあんまり興味がないっていうイメージがあって。『ガリレオ』の福山雅治さんみたいな感じなのかなって。

松村:あー、似てますねぇ。
菊地:あまりにも福山雅治さんに寄りすぎないように、参考にするくらいにしたいと思います。
松村:立ち稽古で、バリバリにモノマネするのやめてくださいよ?
菊地:気づいたら同じ感じになっていないように、オリジナリティが出せたらいいなと思います。
松村:さっき、読み合わせが終わってみんなが一息ついているとき、菊地さんはもう1回セリフを見直していて。そんな綿密さがホームズっぽいなと思いました。
菊地:本読みで追いつけなかっただけだって! 

――では、アルセーヌ・ルパン役の松村さんは?

松村:ルパンは、どんなときでも表情を崩さず余裕な雰囲気がありますね。
菊地:色気あるおしゃれ感を、声から感じるなと思いました。
松村:ありがとうございます。で、余裕ぶっていたルパンが後半追い込まれるんですけど、そんなときでもポーカーフェイスでいないとな、と。そこはしっかり演じないといけないなと感じました。
菊地:その辺はお互いの助手にかかっていたりしますね。うちの助手はものすごく頼りないんで(笑)。ワトソンを演じる(ラフ・コントロールの)森木さんが大変だろうなと思います。セリフ量がたぶん一番なんですよ。もう本番は、手にびっしりカンペ書いてくるんじゃないかなって。
松村:ははは! 僕のほうは相棒が相方(テゴネハンバーグ・弓場)なので、そういう意味ではやりやすいですね。弓場演じるモーリスは『ルパン三世』で言えば、次元大介みたいな感じで。あの関係性って、中学から同級生の僕ら自身にも重なるところがあるので、自然にできるんじゃないかと思っています。

――共演者のお話で言いますと、ルパンを追い続けているガニマール警部はラフ・コントロールの重岡さんが演じられます。

菊地:めっちゃハマり役だと思います。今日はおとなしく本読みしていましたけど、稽古になったらだいぶ入れてくるんじゃないかなと楽しみです。

――今日は皆さんさらっと読まれていたんですか?

菊地:それでも重岡さんはポロポロと出てはいましたね。
松村:「ルパァ~ン!」みたいな感じでした。

菊地:ラフ・コントロールさんは1年目からお世話になってる先輩なので、気心知れていますし、一緒にやれるのが楽しみです。

――アドリブなどで弾けられるような場面はありそうですか?

菊地:どうなんですかね!? 僕と森木さんのところはイメージできますけど、逸れだしたらがーっといっちゃって、どこで戻そうみたいな感じにもなりかねないかなって思います。特にガニマールさんとの絡みでは。
松村:逸れていっちゃいそうですね。
菊地:だから、ちゃんと戻せるようにしておかないと。
松村:僕は菊地さんと何かできそうやなって思ったんです。おしゃれなやりとりがあるじゃないですか。外国映画とかでたまに見る"ほんまにそんなこと言ってたんかな"っていうようなやりとり。
菊地:フランス映画みたいなね。
松村:そういうのをやり合えたらいいなとは思っています。

――客観的に見て、ルパンとホームズ、どちらのタイプに憧れますか?

菊地:ルパンのほうがかっこいいですね。色気ある感じとか、おしゃれな感じとか。ホームズはちょっと不器用そうなので。
松村:僕は憧れは完全にホームズです。いいじゃないですか、真面目一徹みたいな感じで。
菊地:まぁ、確かに。それぞれを主人公にしてラブストーリーを作るとしたら、どっちも違う方向でいい話になりそう。
松村:確かに。そんなスピンオフもいいですね。

――おふたりはお芝居で共演されるのは初めてですか?

菊地:そう、初めてなんです。ライブでの共演っていうのはあるけどね。
松村:でも、役柄的にその距離感がちょうどよかったんちゃうかなと思ったりもするんですよね。
菊地:今回で距離感が縮まるかもしれないね。
松村:楽屋でおしゃべりさせていただいたくことはよくありますね。菊地さんはとにかく優しいし、面白い人やし、観に来てよかったと思わせようっていう姿勢、勉強になってます。何事にも手を抜かないっていうのは尊敬でしかないですね。
菊地:嬉しいですね。こういう話をしてもらいながら2時間、ただ呑みたい。絶対呑みにいこうな!(笑)
松村:2時間ずっと、僕が褒めるんですか?
菊地:そうしてほしい! 僕から見た松村くんは真面目だなっていうイメージ。あと、ネタを見ていてもいろんなことができるので器用な人だなと思います。静かな人かと思っていたら、いきなりトップギアに入れたりとかもできたりするので。
松村:ありがとうございます!
菊地:じゃあ、そういう褒め合う会しましょう。
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――では最後に、よしもとニュースセンターをご覧になっている皆さんへメッセージをお願いします。

菊地:僕は久しぶりの神保町の舞台で、しかもやったことない役柄で。新しいチーモンチョーチュウ菊地を見たければ、ぜひこの舞台に足を運んでください。頑張ります。
松村:台本を読んだだけでワクワクドキドキしたので、これはみんなが気持ちを入れてやったら、すごいことになると思いますね。ちょっとした仕掛けがあったり、変装があったりもします。その辺も見どころだと思います。よろしくお願いします。

『アルセーヌ・ルパン対シャーロック・ホームズ~青いダイヤモンド~』
【日程】
13日(木)19:00開演
14日(金)19:00開演
15日(土)休演日
16日(日)14:00開演/17:00開演

【会場】神保町花月
【チケット】前売3000円 当日3500円
【Yコード】999-070

▼詳細ページ
http://www.yoshimoto.co.jp/jimbocho/kouen_schedule/pc/2018/12/post-86.php

▼神保町花月ホームページ
http://www.yoshimoto.co.jp/jimbocho/sp/

▼チケットは【チケットよしもと】にて発売中!
http://yoshimoto.funity.jp


【チーモンチョーチュウ】【菊地浩輔】【テゴネハンバーグ】【松村惇史】


犬の心・押見が演出『解放』がいよいよ11月16日開演!押見×ヒラノショウダイ×いまさらジャンプ山田座談会

11月16日(金)~18日(日)まで、東京・神保町花月にて犬の心・押見泰憲が演出する『解放』が上演されます。

本作は、登場人物6人だけの、密室で繰り広げられる会話劇。いったいどんな舞台になりそうなのでしょうか? 稽古真っ最中の押見と、出演のいまさらジャンプ・山田裕磨、ヒラノショウダイを直撃し、公演の見どころなどについて語ってもらいました。

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(向かって左から:犬の心・押見泰憲/ヒラノショウダイ/いまさらジャンプ・山田裕磨)

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――物語の内容について、脚本のたぐちプラスさんと押見さんで作っていかれたんですか?

押見:そうですね。プロット段階から相談して。なんなら稽古中も相談しながらやっていますね。

――この作品のアイデアというのは、どのようなところから?

押見:脚本のたぐちさんは、「締め切りに追われすぎて、"解放されたい"っていう気持ちをタイトルにしたんだ」っておっしゃっていました(笑)。なので、セリフの端々に「たぐちさんって日頃こういうこと思ってるんだ」っていうのは感じますね。

――演出される上で注意されている点は、どんなところでしょうか。

押見:ふざけてはいます(笑)。台本を壊さない程度に、できるだけ笑いを増やす作業をしていますね。

――出演者のおふたりはいかがですか?

押見:このふたりはよく一緒にやっているのである程度信頼感がありますね。ほかに初めての子もいますけど、稽古しながら「こんな子なんだ」ってわかったり。「この子、この役合わないから配役変えないとな」とか。
ヒラノ:ありましたね(笑)。
押見:配役、変えました。初日の本読みの段階で「あ!」と思って。
山田:僕がやることになった松葉役は、元々ぺんとはうすヤマトがやるはずだったんです。でも、本読みの段階で交代になりました。

――松葉は重要な役ですよね。

押見:そうなんですよ。だから、重要な役をあいつが背負えなかったってことですよね。まぁ、人数が少ないので全員がキーパーソンではあるんですけどね。合う合わないがあるので、変えてよかったです。

――ではヒラノさん、山田さんはお稽古してみての感触はいかがですか?

ヒラノ:本読みを1回して、配役が変わって。次にまた本読みして、押見さんが体調崩して稽古がなくなり......(笑)。
押見:だから、昨日が稽古初日みたいなもんだよね。
ヒラノ:稽古がなくなったのでセリフ覚えておいてくださいって言われて、稽古が再開したら今度は台本が少し変わっていて。
押見:ごっそり変えたとかじゃなくて、パズルを組み替えたみたいな感じだよね。僕は芸人をやっていて、自分が出ることも多々あるのでそう思うんですけど、芸人だったら対処できるんじゃないかなって。役者さん相手だったらこんなことしないと思います。

――じゃあ、それに対しておふたりも見事に対応されて?

押見:本番どうなるか、まだわかんないけどね。
ヒラノ:ハハハッ! 僕らもまだ全容が見えていないので。

――ほぼ出ずっぱりで、大変そうですね。

山田:そうですね。出たらずっとハケずに舞台にいるので、そこはみんなでの助け合いになるのかなと。だから台本通りに覚えていると進まないだろうなとは思います。誰かがセリフを飛ばしたりすることも絶対にあると思うので、そういうときにうまく汲み取れたらいいなと思います。

――では、それぞれの役柄について教えてください。

ヒラノ:僕は高嶺凌というシナリオライターの役です。先ほどの押見さんの話で、いろんなセリフが「これはたぐちさん自身の言葉だったんだ」と初めて知ったんですけど(笑)。どういう人物かというと......内容に触れずに説明するのは難しいな。......一見ちゃんとした人に見えますけど、ダメなところは自分に近いような気がしますね。僕も遅刻の言い訳とかしちゃうほうなんで。
押見:一番よくいるような人かもしれない。善良な人なんだけど、ダメな部分もあるっていう。で、山田の演じる松葉海良という役は、稽古でがらっと変わったんだよね。
山田:僕は、みんなより一日遅れて稽古に参加したんですけど、その時点でまったく変わっていました。最初の本読みでは闇を抱えたような人だったんですけど、稽古していくうちにバカ正直な部分が前面に出されて、どっちかといえば天然な感じになっていました。
押見:キャラクターを変えたっていうより話のシステムをちょっと変えたので、それに伴って変わりましたね。なんていうか......すげーバカになっちゃった。
ヒラノ:シンプルにいえばそうですね。
押見:バカが頭いいことしようとしてるやつになりました。

――おふたりのキャラクターは、少し因縁のある間柄で。

ヒラノ:そうですね、一悶着ありますね。
押見:僕は俯瞰で全部を見るじゃないですか。そうすると「全員、大したことねーことを大ごとにしちゃってるよな」って(笑)。
ヒラノ:最初の台本では、このふたりのやりとりがすっごくシリアスな、人生を揺るがすような大問題として描かれていたんですよ。でも、稽古を重ねてみると、多分そんなことにならないだろうなって。改札前の痴話喧嘩ぐらいに見える、でも真剣、ぐらいの見え方になってきそうだなと思いますね。
押見:ワンシチュエーションの会話劇ってよく言われるけど、会話劇なのかなってだんだん思ってきて。
ヒラノ:バカ6人の......。
押見:ふざけ合いみたいな感じになりそうです。

――アドリブもけっこうありそうなんですか?

山田:日替わりで変えて、演者を笑わせたいなって思ってます。アドリブって本来お客さんを笑わせるものなので、本当はいけないことだと思うんですけど、今回、僕がキャストの中で一番芸歴が上なので、そこの部分をちょっと楽しもうかなと思っています。
押見:自由度は高いからね。
ヒラノ:普段、山田さんはクールだったりクレバーな役が多いから、あんまり遊べないですもんね。こういう役、珍しいですよね。
山田:そう。神保町花月のお芝居にはもう20何本出てるんですけど、多分こんなにふざけた役は初めてじゃないかと思います。
押見:ふざけた役だよねぇ。確かにこのふたりって、見た目とか声のトーンとかからして、話を進める柱のキャラクターにしやすいんですよ。だから、今回みたいなのは珍しい。コンビではボケだっけ?
山田:ツッコミです。
押見:あ、そうか。でも意外とこういうのもやらせたら楽しそうだなって。ネタでツッコミの人でも、普段は天然だったりすることってあるじゃないですか。ツッコミの人って基本的にはちゃんとしてそうに見えるけど、そういう"ちゃんとした人"がヘンだったりするほうが面白いと思うんですよ。

――そんな演出家・押見さんは、おふたりにとってどんな存在となっていますか?

山田:ボケなし、ヨイショもなしで率直に言うと、出演依頼のメールが来たときに「演出 犬の心押見」って書いてあった時点で「出る」という返事をしました。僕、最初に神保町花月のお芝居に出演したときの作品で、押見さんと共演したんですよ。『ナツテール』っていう......。
押見:ああ!
山田:キャストが犬の心さん、シューレスジョーさん、ピクニックさん......。そこに芸歴3ヶ月ぐらいの僕がポンと入れられて。そのとき、押見さんからいろいろ教わったりお話してもらったりして、それ以来ずっと尊敬しています。
押見:いやぁ、恥ずかしいっすね......。芸人の演者は、芸人の演出家で助かるって思う人が多いと思うんですよ。ゴリゴリの演劇畑の人のすごさっていうのもあるけど、稽古の気楽さは芸人演出家ならではだと思う。本番がいいか悪いかは別としてね。
ヒラノ:僕も、今回「演出 犬の心押見」を見て、即返信しました。押見さんには去年の11月に初めて演出つけてもらったんですけど、そのときも最初の本読みと本番の雰囲気ががらっと変わって、すごいなと思いました。台本を読んだ段階で「ここ絶対、真剣なシーンだからマジメにやらなきゃ」と思っていたところを、笑いの箇所にしちゃったりするんですよ。でも、それで話がブレたりしないっていう演出の仕方で。それまでは、シリアスなところはシリアスに、面白いところは面白く、っていうのが普通だと思っていたので、「こんなことできるんだ!?」って新鮮な感動がありました。なので、押見さんの演出なら絶対出たいなと。まぁまぁ、神保町からの依頼を僕が断ることはないんですけどね。
山田:俺が感じ悪いやつみたいじゃん。
ヒラノ:ハハハッ! ほんと神保町花月にはお世話になっているので。で、去年は押見さん演出の作品のあとに、家城(啓之)さん演出の作品で、演者として押見さんと共演もしていて。
押見:そうだね。今、名前が出たから言うけど、僕は家城さんが演出された作品に出たときに、今ヒラノが言ったのとまったく同じことを思ったの。捕らわれの身だった僕が、脱出するチャンスをもらってみんなで走って逃げるっていうシーンを、緊迫感ある音楽の中でやるんだけど、家城さんが「これ、押見足遅いやつってことにしようか」って。で、脱走しているときにどんどんみんなから遅れて最終的にはジョギングぐらいになるっていうのをやったんだよね。そうしたら、確かに笑いになるけど緊迫感も削がれず面白いシーンになった。それで「こういうことやっていいんだ」ってわかったんだよ。それから、僕が演出させてもらうときは、そういうことをやっちゃいます。シリアスなシーンほどちょっと崩したら笑いになりますし。マジメに見てるのに急にヘンなことになるから、お客さんとしては「これ笑っていいのかな」となるかもしれないですけど、「笑っていいんだよ」と言いたいです。

――台本を読んだだけだと、密室劇だから緊張感を持って見てしまいそうな感じがしましたが......。

押見:絶対ないです。緊張する空気を作らせません。笑って見ていただければと思います。

――では、タイトルにちなんでお三方が「解放されたい」と思うものは?

押見:稽古ですね。早く本番始まってくんねーかなと思ってます。本番が楽しいからやってるだけで、ネタとかでも打ち合わせはそんなに楽しいもんじゃないですよ。本番を楽しむために苦労しているっていうだけですね。
山田:僕はバイトですかね。今日もバイト終わってからここに来ているので。バイトから解放されてお笑いだけで生きていきたいですね。
ヒラノ:僕はほんとにないかもしれない。バイトも楽しんじゃってるし......。居酒屋のバイトなんですけど。
押見:ホール出てるの?
ヒラノ:ホールもキッチンも。
山田:居酒屋のバイトで楽しいと思ってるやつなんて、この世にいるの?
ヒラノ:いないですかね......? 周りが同期の芸人ばっかりなんで、ずっと楽屋にいるみたいな感じなんですよ。
押見:すげーな。じゃあぬるま湯から解放されないと。
ヒラノ:その通りですね。
押見:新しいことをしたいとかは?
ヒラノ:あ、車の免許持ってないんですよ。27にもなって。なので無免許から解放されたい。
押見:俺、41で免許ないけど。
山田:えっ、新潟出身ですよね?
押見:高校卒業してすぐ、こっち来たんで。......恥ずかしいね。パスポートもないから、身分を証明するものがなくて困ってるんだよ。(山田に)免許ある?
山田:持ってます。僕、群馬の田舎なので、車ないと生活が厳しかったんです。
ヒラノ:じゃあ、いつか押見さんと一緒に免許取りにいきます。

――では、最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

山田:6人出ずっぱりで、人数は少ないんですけど、その人数の少なさを感じさせないような笑いの量になっていると思います。笑いたいと思っているお客さんには満足していただける公演になっていますので、ぜひお待ちしています。
ヒラノ:神保町花月の公演の良さって、笑えて、若手の芸人が頑張ってて最後ちょっとほっこりするというところだと思うんですけど、それが全部詰まっている作品です。そして押見さんがいかに天才であるかということがありありと舞台上に出ている公演になっていると思います。
押見:若手の劇場なので、お客さんが入らない公演もありますけど、毎回面白いは面白いんです。今回も面白いことは間違いないと思いますので、ぜひ足を運んで、笑ってください。


【犬の心】【押見泰憲】【ヒラノショウダイ】【いまさらジャンプ】【山田裕磨】


劇団はらぺこペンギン!「古書パラレル浪漫譚」で神保町花月に初登場! 作・演出の白坂英晃と、キャスト・ヒラノショウダイにインタビュー!

 神保町花月で行われた数々の舞台の作・演出を務めてきた白坂英晃が主宰する劇団・はらぺこペンギン! の第25回公演「古書パラレル浪漫譚」が10月17日~21日まで行われます。一冊の古書と、それに関わる人々の、とてもロマンティックな物語が繰り広げられる本舞台。劇団・はらぺこペンギン! が神保町花月の舞台を踏むのは意外にも今回が初のこととなります。そして神保町からは「ラケット」や「ReLOVE」など舞台において鋭く熱い演技で頭角を現しているヒラノショウダイが参加。ということで、稽古真っ最中の白坂とヒラノを直撃! 同公演の見どころについて語ってもらいました。

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――今回の作品はどのようになりそうですか?

白坂:一冊の古本がキーになって、いろいろな人間関係がつながっていく話なんですが...。簡単に言うと、今いるこの世界は、本当に正しい現実なのか、というところも含めて、本の中に書かれている世界と、今の世界とのかかわりを紐解いていく話になるのかなと思います。

――ファンタジー作品となるわけですか?

白坂:そうですね。設定は一応、現代の日本を舞台にしたお話になっているんですが、かなりSFだったりファンタジーだったりという要素が入ってくると思います。

――やはり神保町は古本の街ということで、意識するところはありますか?

白坂:そうですね。僕も11年、ここでお芝居を作らせていただいているんですが、神保町花月でうちのはらぺこペンギン! という劇団が本公演をするのは、今までにない形だったので。初めての試みをするときに、何を題材にしたらいいのかなと思ったんですけど。ここは一回、原点に返って。神保町という街なんだから、古本の話にしたいなと思ったんです。今までやってなかった試みをやるということで、僕らとしても楽しみですし、これで新しい扉が開いたらいいなと思ってますけどね。


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――ヒラノさんは劇団の方と一緒にやるのは初になるんですか?

ヒラノ:そうですね。僕自身、外部のお芝居に出させてもらうことはあったんですが、神保町花月でやるのに(吉本所属が)僕しかいないというのは不思議な感覚なんですが。でも白坂さん主宰の劇団だけあって、普段、芸人と稽古をしている感じと笑いの量は変わらないなと思って。全員笑いに貪欲なんですよ。

白坂:そうですね。僕の悪いクセなんですよ。そうなっちゃったのは僕のせいだと思います(笑)。

ヒラノ:何より白坂さんが一番笑いをとっていますからね(笑)。

白坂:普段、演出をやっていて。いつも芸人に怒っていたことを、ここで俺が一番やってしまうという(笑)。

ヒラノ:「絶対それ、本番じゃやらないでしょ」というほぼ悪ふざけみたいなこともやっていますからね。

白坂:僕も役者として出るんで、ちょっとプレッシャーです。何年間も芸人たちに演出をしてきたのに、いざ出てきたら...とならないように頑張らないと。

ヒラノ:白坂さんが講師を務めているNSC時代にめっちゃ厳しくされたとか、本公演の稽古でめっちゃ厳しくされた芸人たち全員に観に来てほしいですよ。客席からガツーンとプレッシャーを送り続けてもらったらと思います(笑)。

白坂:本当に震え上がりますよ。今から怖くてしょうがない(笑)。

――今回、ヒラノさんはどういった役を演じることになるのでしょうか?

白坂:これはどこまで言えるのか、というところではありますが。

ヒラノ:出てきた時に「ヒラノ、この役なんだ」と笑ってしまう可能性はあります。

白坂:僕とヒラノは、役柄的にはかなり関わりが深いんですよ、ということだけは言えます(笑)。でもヒラノと面と向かってセリフを交わすのは恥ずかしいので、あまりそういうシーンは作らないようにはしているんですけども、役柄上はリンクする役なので、そういう楽しみ方もあるかなと思います。


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――稽古の状況はどんな感じですか?

白坂:ゆっくりゆっくりと積み上げながら稽古をしているんで。神保町花月の本公演の時は、スケジュールが決まっていて。そのスケジュールの中で本番に向けて一気に仕上げていくという感じで。けっこう一回の稽古で、たくさんのことを決めていくことが多いんですが、逆に今回の公演は稽古期間が倍くらいあるんで。ああでもない、こうでもないということを積み上げながら、試行錯誤をしながらやっているという感じですね。

――ヒラノさんの手応えはいかがですか?

ヒラノ:僕は役柄的に言うと、何役かあるんですよ。メインの役はあるんですけど、そのほかに何役かやっていて。例えば2行しかセリフがない役であっても、その人がどういう気持ちなのかを考えるという。だから一個のアクセントくらいの感覚でいたとしても、その背景を求められるような現場なので。なんだか演劇しているなと思いますね(笑)。

白坂:どうしても本公演はどういうお笑いを作ろうか、ということを重視しがちですからね。

ヒラノ:先週くらいにセットの図面が出たんですが、神保町でこんな使い方があるんだというか。見たことないセットになっていました。

白坂:この劇場も11年やってきて。今まではある程度、この劇場の使い方というものが決まっていたところがあると思うんですが、せっかく外部から来て。劇場をどう使ってやりますかと言われたので、新しい角度で作れるんじゃないかなと思ったんです。そういったスタッフワークも観てもらいたいですね。

――どのようになるのか、ヒントをいただいてもいいですか?

白坂:そうですね。舞台が広くなるように作っています。だからもしかしたら、同じ劇場じゃないなと思うかもしれません。あとは小道具とか装置とか、たくさんのものがいろいろとあります。ですから、客席に入った瞬間にちょっと違う空間が広がるようにしてありますんで、神保町によく来られる方は、いつもと違うなと、驚かれるかもしれません。

――ヒラノさん的な見どころはいかがですか?

ヒラノ:やはり白坂さんを観てほしいですね(笑)。しばらく演者としてはやっていなかったんですが、去年のはらぺこペンギン! の15周年記念公演で復帰したんです。僕はその舞台を観ていたんですが、この人、役者をやった方がいいのになと思っていました。ははは(笑)。

白坂:やらせていただきます(笑)。

ヒラノ:たぶん神保町に来てくださるお客さんで、白坂さんの演出の回が好きだなとか。脚本の回が好きだなと思ってくださる方は、「ああ、もしかしてあの作品って、白坂さんだったらこうやって演じていたのかもしれないな」と感じながら観られると思います。「すごい人ですよ、この人は」というところをぜひ(笑)。

白坂:これはまずいな。この上げ方はまずいな(笑)

――だいぶハードルを上げられていますね。

ヒラノ:いや、でも本当に観てほしいんですよ。脚本・演出:白坂英晃を知っている人にこそ観てもらいたいんです!

白坂:......まぁ、僕は淡々と頑張るだけですよ(笑)。


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――では反対にヒラノさんのここを観てくれという部分があれば。

白坂:ヒラノくんはこれだけ神保町の本公演に出演していて。11周年の時も主演でしたし。神保町によく出ているような東京の若手芸人の中では、おそらく演技派と呼ばれている立ち位置の子だと思うんですが、そういう子が役者の集団に入って。一カ月半、稽古をした時に、どういう色が出るのかなというのが、僕は楽しみにしているところがあって。そこで「芸人ヒラノ」が出てくるのか、それとも「俳優ヒラノ」が出てくるのか。そこを知りたいなと思っていて。たぶん本番になれば、その答えが見えてくるんじゃないかなと思っているんです。

――今のお話は、ヒラノさん的にはどうですか?

ヒラノ:どっちでいたらいいんだろうと思って。芸人をそこまで出せる役かというと、そうでもないですし。

白坂:いやいや、ヒラノなら出せますよ。ここで出してきたら「こいつ芸人やな」と思いますし。でも今はまだ役者ヒラノなんですよね。だからどっちにいくのかは楽しみなんですけどね。

ヒラノ:どっちにもいきたいんですけどね、本当は。でもそれは欲張りなんですかね。

白坂:ヒラノは芸人に囲まれると、しっかり演技をしてやろうと。そういう分かりやすいスタンスをとるんですけど、ああいう俳優の中に入った時にどうなるのか。きっとそこから出てきたものは、彼がやりたいもののはずなので。期待しているんですけどね。

ヒラノ:それを言われたらやるしかないじゃないですか。

白坂:別にやらなくてもいいよ。しっかりきっちりやってくれたら「こいつ俳優だな」と思うだけだから(笑)。もちろんそれでもいいんだよ。この人俳優をやった方がいいな、という人なのか。原点であるお笑い芸人の面がバッと出てくるのか。それが楽しみですね。彼の今後がここで見えてくるんだと思います。

ヒラノ:怖いなぁ。聞かなかったことにしよう(笑)。

――最後にメッセージを

白坂:劇団も16年目ですし、神保町花月も11年。僕は最初の年から演出をやっていますんで、どっちも10数年以上続けてきたわけですが、今回はけっして交わることがなかったものが交わるという公演なので。どういう風なものになるんだろうなと、僕自身が一番仕上がりを楽しみにしていて。そしてお客さまにはどう感じてもらえるのかなと、楽しみにしているんですよ。だからお客さまも、その瞬間を楽しみにしてほしいなと思いますね。今までもいろんな劇団とのコラボ公演は神保町花月でもやっていると思うんですが、純粋に劇団の公演をここでやるのは、本当に初めてのことなんで。だからこそ普段、神保町を観ている方にもぜひ観に来てもらいたいです。

ヒラノ:この記事を見ていただくのは、吉本の芸人のファンの方が多いと思うんです。だからこそそういう方たちに観てもらいたいですね。僕が出てるから神保町に観に来てくださっている方もいますけど、僕が出ていない時に劇場に来てくださっている方にも観てもらいたいなと思っているんです。それで、いざ本番になったときに、そこに芸人ヒラノショウダイがいるのか、俳優ヒラノショウダイがいるのか。そこはぜひ楽しみにしておいてほしいなと思います。

白坂:話的にも面白い話になったんじゃないかと思います。

ヒラノ:面白いし、気持ちいいですよね。

白坂:最初は観ていても頭に「?」がともっていくお芝居だと思うんです。でもそれが最後の方になるとパパパッと晴れますんで。それをぜひ観てもらえたらと思っていますね。


はらぺこペンギン!第25回公演「古書パラレル浪漫譚」

【日程】
10月17日(水)20:00開演☆
10月18日(木)15:00開演☆/20:00開演
10月19日(金)20:00開演
10月20日(土)14:00開演/19:00開演
10月21日(日)14:00開演/18:00開演
【会場】
神保町花月

【チケット】
前売3500円 当日3700円
☆初日割引・平日昼割
前売3300円 当日3500円
【Yコード】999-070
▼「はらぺこペンギン!第25回公演 古書パラレル浪漫譚」詳細ページ
http://www.yoshimoto.co.jp/jimbocho/kouen_schedule/pc/2018/10/25.php
▼神保町花月HP
http://www.yoshimoto.co.jp/jimbocho/
▼チケットは【チケットよしもと】にて発売中!
http://yoshimoto.funity.jp/




なだぎ武のある興味から公演が実現!『"あかりけした"presents「手をつなぐには近すぎる」』作・演出家&出演者インタビュー!

6月7日(木)から10日(日)まで、東京・神保町花月にて『"あかりけした"presents「手をつなぐには近すぎる」』が上演されます。

ロボットのハナコと2人暮らしのソフの元へ、娘・ハハとその娘・ムスメが帰ってくるところから始まる物語。血のつながりのない微妙な関係性で始まる同居生活から、家族が生まれるハートフルストーリーです。
今回は作・演出を担当するこゆび侍・成島秀和さん、なだぎ武、演劇集団キャラメルボックス・渡邊安理さん、虚構の劇団・小野川晶さんへインタビュー。なぜこの4人が集結し、1つの舞台を企画したのか。成り立ちから関係性まで、和気あいあいと語ってもらいました。

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(向かって左から:成島秀和さん、渡邊安理さん、なだぎ武、小野川晶さん)

 *  *  *  *  *  *

――まず、今回このメンバーが集まった理由を教えていただけますか?

成島 お三方とはまだ一度もお芝居を一緒にやったことはないんですけど、一方的に観て知ってはいて。渡邊さんと昨年くらいに、たまたま知り合いになったんです。
渡邊 久しぶりにできた友達だって言ってくれましたよね?
成島 そう、35歳を超えて久しぶりにできた友達で(笑)。遊びに行ったりしている中でこの4人で会う機会があったんです。
なだぎ 僕はジョジョが好きなんですけど、『ジョジョの奇妙な冒険』のリアル脱出ゲームがあると聞いて、楽しめるかもしれないなと思って行った時に集まったメンバーなんですよ。リアル脱出ゲームには、このメンバーでそれまでに何回か行ったことはあったの?
小野川 いえ。私もあの時、初めて成島さんにお会いしました。
なだぎ 僕は渡邊さんと晶ちゃんとは別々に共演したことがあったんですけど、成島さんとは初めてだったんです。ゲームをクリアしたあと、ご飯を食べている時にいろいろと喋ったんですけど、成島さんが自分の劇団を持ってお芝居も書いているというのを聞いて。こういう物腰が柔らかい方がどういうお芝居を作るのかというところに興味が湧いたというか、僕みたいな暴走機関車がね?(笑)成島さんの作品に出たらどうなるんだろうということを渡邊さんにお話したら、「じゃあ、私が言ってみます!」って言ってくれたんです。
渡邊 そうそう。で、すぐ成島さんにお話ししたら......。
成島 僕としては「願ってもない機会です」と答えました。

――なだぎさんが抱いた1つの思いから実現したものだったんですね。

なだぎ そうなんです。コメディがやりたかったので「成島さんはコメディも書くの?」って聞いたら、渡邊さんが「好きみたいですよ」って。じゃあ、晶ちゃんもできるなと。『私のホストちゃん』っていう舞台で一緒になった時に、アンサンブル的にいろんな役をやっているのを観て器用な人だなと思っていたので誘ったんです。
渡邊 私も晶ちゃんとはプライベートで遊んではいたんですけど、共演したことがなかったので一緒にやれて嬉しいです。
小野川 コメディはずっとやりたくて。年々、コメディ欲が増しているところだったので、このメンバーで叶うならば最高だなと思いました。
成島 こういう話って、普通は「やりたいね」って盛り上がりはするけどやらないことが多いですよね。でも、今回はみんな、絶対にものにしてやろうっていう気持ちがあったよね?
なだぎ そうですね。成島さんは沸々とした強い思いを持っている人だなと、リアル脱出ゲームの時に感じたんですけど、その通りでした(笑)。最後に解けない問題があったんですけど、後ろから粘り強くヒントを出してくれたことでそのあとすぐ脱出できてね?
渡邊 ご飯を食べてる時には「1つ前の問題が解けているようで解けてない」って言い出して(笑)。
なだぎ そうそう。ずっと1人で問題に立ち向かってたんですよ。
渡邊 その姿勢に、なだぎさんは好感を持ったんですよね?
なだぎ 不思議な人だなと興味を持ちました。

――本作はコメディということですけれど、家族のお話にしたのは何か理由はあるんでしょうか。

成島 題材に関しては二転三転してはいるんですけど、友達というか遊びから始まっている関係性なので恋愛物語だけは嫌だなというのがあったのと、縁というものの不思議さや大切さみたいなものを意識したかったので、血はつながってない家族の話がいいかなと思ったんです。
なだぎ あぁ、そうなんですね。いや、実は密かに恋愛ものを期待してたんですよ。僕と晶ちゃんが恋愛する『マーマレード・ボーイ』みたいな話を。
渡邊 え? そんな甘酸っぱい話!?(笑)
なだぎ そうそう。ほんなら、安定のじいちゃん役っていうね。ふははは! 個人的に山田洋次さんの世界観が好きなので、人情ものっていいなと思いました。
渡邊 タイトルもすごく素敵ですよね。プロットを読んだ時、ちょっと涙しつつも笑ってしまいました。お客さんにもこの感情を届けられたらいいんですけど。
小野川 私はプロットをいただいて読んだ時、衝撃を受けました。
成島 その衝撃っていうのは、もっと楽な感じをイメージしてたっていうこと?
小野川 というより、もっとポップなのかなって思ってたら、グッとしたりハッとしたりしたので驚いたという感じで。それと普段を知っている分、役者としてみなさんがどうするのかが想像できないというのもありました。
渡邊 確かに、この4人で演劇をやることにまだ実感がないよね。特に、晶ちゃんと私は普段の関係性より踏み込む役どころだから、どうなるんだろうって考えちゃいますね。

――今、脚本を書いている最中だという成島さんは、どんなことを感じていらっしゃいますか?(註:鼎談は4月上旬に敢行)

成島 今まで踏み外すことが前提にあるというか、脚本から広げてもらうことを前提で書くことがなかったんですけど、なだぎさんがどれくらい......暴走、っていうんですか?
なだぎ ふはは! いやいや、台本通りにしかやらない男ですよ、僕は。
渡邊&小野川 ウソつけっ!(笑)
成島 そういうことを想定しながら書くのは楽しいですよ。渡邊さんと小野川さんはなだぎさんをやらせっぱなしにする訳ではなく、食らいついて1つの世界観をつくってくれるメンバーだと思っているので、なだぎさんにはどこまでも暴走して欲しいなと思ってます。今まで観させていただいた感じだと、どの作品でも設定に乗っている中で踏み外してるなと感じたというか。ちゃんと計算できているなと思ったので、その辺りは信頼していますし。
渡邊 成島さん、そういうところには結構厳しいですよね? お友達になってから、いろんな作品を観たあとに話すんですけど、その時に鋭い視点を持っているなと感じます。
成島 渡邊さんもそうですよね。だからこそ、気を抜けないなと。今回初めてご一緒するからこそ、真剣にやらないと思っているし、稽古場では友達っていうのも一切なくして......。
小野川 えっ、突然に!?
渡邊 怖いよ!
なだぎ 確かに「稽古だけはガッチリやりたいですね」って言うてましたね。ちょっとビクビクしてしまいますけれど頑張ります。
渡邊 せっかく友達同士で立ち上がった舞台なのに、公演が終わる頃には、Twitterとかのフォローも一切外したりするくらい仲が悪くなってるなんてのは、嫌だから(笑)、真剣に挑もうと思います。
成島 そうですね。仕事!って感じとはまたちょっと違うんだけど、真剣にやりたいですね。

――友達だからこそ真剣にやりたいっていいですね。この関係性をすごく大切にしているんだなというのが伝わります。

なだぎ そうですね。それぞれの劇団のファンの方々も"なんだろう? この組み合わせは"って思いながら、ふわふわした気持ちで観に来てくれるんだと思うんですけど。
渡邊 私、「コントなんですか?」って聞かれました。
なだぎ 僕がおるからそう思われるかもしれないですけど、緊張と緩和のちょうどいい中間のものを見せたいですよね。
成島 うん、そこは狙っていきたい。観てくださる方がどう受け取ってくれるかはまだわからないですけど、稽古は100%とか120%でぶつかるところから始めたいなと。様子見しながらじゃなく、全力でぶつかっていきたいなと思っているので、よろしくお願いしますね。
なだぎ おぉ、そうなんですね。僕、基本はスロースターターなんですけど(苦笑)。
渡邊 私もなんだよなぁ。どうしよう!
なだぎ 渡邊さんも晶ちゃんも自分の中で腑に落ちる部分が見えて来ると、ぶわーっと(世界観に)入っていける人なのできっと大丈夫ですよ。
小野川 安理さんは高校の先輩なんですけど、似ているものを感じていて。周りから「真っ直ぐな感じが似てるね」って言われたこともあるんですけど。
渡邊 うそ! やったー! 嬉しい!
なだぎ うん、問題のないお2人ですよ。で、僕は自由にやって、怒られながら進めていきたいなと思ってます。
成島 お三方のモチベーションをどう上げていくかは、僕なりに考えたいなと思います。

――では、最後によしもとニュースセンターを読んでくださっているみなさまへ、メッセージをお願いいたします。

渡邊 今回、主催はよしもとさんですし、劇場である神保町花月は成島さんが演出などをいろいろとやられているところじゃないですか。そこへ出させていただくという気持ちが強いので、みなさんのお邪魔をせずに、でも何かを残せたらいいなと思ってます。真摯に演じますので、よろしくお願いします。
小野川 今作を観て"演劇って気軽に観られるものなんだな"と感じて、違う劇場にも足を運んでもらえたら嬉しいですね。お笑いと演劇って同じようでも、観に来てくださる客層は異なると思うんですけど、両方が繋がるような作品にできればと思っています。劇場へ足を運んでいただけたら嬉しいです。
なだぎ 晶ちゃんの言うとおりですね。お笑いと演劇って似て非なるものと言いますか、演劇のお芝居に出させてもらった時、僕のお芝居を観た人からお手紙だとかSNSのメッセージで「ああいう空気になるんですね」っていう感想をいただくことが多いんですよ。今回、僕とみなさんが一緒になることで、その不協和音がいい働きをするはずです。"こういうお芝居って今までなかったな"とか"何、この感覚!"って楽しんでもらえるように頑張ろうと思います。
成島 神保町花月さんではいろいろと演出などをやらせてもらっていて、この劇場に育ててもらったという気持ちもあるので、神保町花月でここまでの作品が作れるんだって思ってもらえるようなものにしたいなと思ってます。普段、足を運んでくださっているみなさんはもちろん、最近はちょっと......という方も、ちょっと興味あるなという方も足を運んで、驚いてもらえたらいいですね。
小野川 で、第2作もまたやれたらいいですよね?
渡邊 うん、やりたい!
なだぎ 次こそ『マーマレード・ボーイ』をね!


【なだぎ武】


目の前に恋人のコピーが現れたら!? 舞台『幻影かもしれない』に出演する光永&かたつむり・林へインタビュー!

5月24日(木)から27日(日)までの4日間、東京・神保町花月にて舞台『幻影かもしれない』が上演されます。

主人公・形代悠の同棲する婚約者・弦本永太が事故に遭遇したことから展開していく今作。事故が起きてから発見までの記憶がないものの、元気な姿を見せた永太に喜ぶ悠ですが、のちに「大破した車の中から、永太の遺体が見つかった」との報告を受けて......。愛した人の死、その愛した人と全く同一のコピーなど、恋愛観や死生観を問う物語の結末を、今作では観客が選ぶというマルチエンディングストーリーがどうなるのかにも大きな注目が集まります。

今回、悠を演じる光永、永太を演じるかたつむり・林大介にインタビューを敢行。稽古前の心境を語ってもらいました。
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(向かって左:かたつむり・林大介/右・光永)

 *  *  *  *  *  *

――光永さんは主人公・悠を務めますが、今回のお話をいただいた時、まずどんなことを思われましたか。

光永 最初にマネージャーさんに「難しい役の仕事が入ってくると思うんですけど、大丈夫ですか?」って聞かれて。「ぜひ挑戦させてください」って言ったんですけど、プロットを読ませてもらったら本当に難しそうな役だなという印象を持ちました。主演の経験は今まで何度かあるんですけど、元々の明るさを活かした役が多かったので、今回のような何かを背負っていてどうしようって悩むような感じの役は初めてで......。
林 いつもはバカみてぇにやってるだけだもんなぁ?
光永 おいっ!
林 (笑)光永とは、神保町花月の公演でも何回か一緒にやったことはあるんですよ。上から目線で言うつもりはないですけど、女の子の部分がめっちゃあるというか。
光永 えぇ、もちろんそうですよね! ちゃんとありますねぇ!
林 ふはは! そういう役を演じているのも何度か観てますし、基が器用なので楽しみですね。

――そんな光永さん演じる婚約者・永太を演じるのが、林さん。かなり見せ方が難しそうな役ですけれど。

林 まぁ、難しくするのかしないのかは、自分次第ですから。
光永 うざい!(笑)。難しくしてよ、じゃあ。
林 ははは! プロットを読ませてもらった感じで言うと難しいというより、どういう感じになるのかなというのが楽しみでもありますし、怖い部分でもありますよね。実際、すべての流れが見えた時、どう感じるかが今はまだわからないので。でも、話自体はむちゃくちゃ面白そうなので、演じるのも楽しみですけど。
光永 私は、林さんを観て笑わないかが不安です。本番に入ればいいんですけど、稽古の段階では"林さん感"を出してくるので、笑っちゃうんですよね。自分が真剣に芝居しているのを目の前で見られるのも、ちょっと恥ずかしいですし......。

――クラッシャータイプですもんね、林さん自体(笑)。

光永 そうなんです。何を言い出すかわからないから不安です。
林 僕は台本に忠実に演じるだけです!

――プロットでストーリーを追った印象はいかがですか。

光永 遺体とコピーをどうやって同時に見せるんだろうとか、気になるところがたくさんあって。どんな演出がされるのか、全く想像できないなと思いました。
林 だから、俺に話が来たんでしょうね。"こんな難しい役は、林にしかできない"って。
光永 ............え!?(笑)
林 ふはは! ほかの共演者も芝居がうまい人が多いじゃないですか。まず、シューさん(シューレスジョー)がいるし、大谷さんも1~2回一緒にやったことがあるんだけど、上手。ヒラノくんもめちゃくちゃ上手ですよね。
光永 大西ユースケは、大阪の同期なんですよ。最近、俳優班として上京したみたいなんですけど、昔から面白くて。たまに奇をてらうようなこともするんですけど、お上手ですよ。あと、三木美加子さんの色気にも注目です。舞台上が、いい匂いに包まれると思います。
林 ふふふっ、そうなの!?
光永 稽古場に差し入れでパウンドケーキとか焼いてきてくれるんです。最高っすよ!
林 そういうタイプね。楽しみです、脚本も福田さんですし。
光永 で、演出は足立さん。万全ですよ、これは。
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――現段階で、それぞれの役について想像していることは何かありますか。

林 光永も言ったように、僕の役はコピーがいるという設定なんですけど、どう見せるのか。今はクエスチョンマークな状態なので、これから台本を読んで福田さんの意図と足立さんのやりたいことを聞きながら役を固めていくことになりますよね。やったことのないお芝居なので、楽しみですけど。
光永 私が演じるのは恋人のコピーが現れるという役なので、自分にほんまに好きな人がおって、死んだのはわかってるけど目の前におるってなった時、どっちを選ぶんやろうと考えてみたんですけどわからなくて。今回の舞台って、お客さんに結末を選んでもらう訳ですけど、役の感情の持っていき方次第で結論が偏ったりするんじゃないかなって。その辺は楽しみでもあり、プレッシャーでもあったりします。
林 確かに、どう演じるかでお客さんの選択も変わってきそう。
光永 そうなんです。私がコピーを受け入れる体勢で演じていたら、お客さんも受け入れてしまう気がして。だから、演じ方は重要になってくると思いますね。

――今、光永さんが話してくれたように、今回、観客が結末を選ぶという新たな試みがありますよね。そういうお客さん参加型のお芝居って、あんまりないような気がしますけれど。

光永 結末を選べるってことは、2つのパターンの稽古をしないといけないってことですよね?
林 そういうことだね。僕は今までやったことがないかたちなので、どうなるのか。アンケートを集計している間、何をするのかも気になるし。
光永 ダンスですかね? 神保町花月でたまにあるじゃないですか。
林 ふはは! それに、全公演が2つあるうちの1パターンになるっていう場合もあるんじゃない? その辺は、お客さんが何度も観に来てくれて、こっちは観たから次はこっちを観たいと思ってくれたら嬉しいですよね。
光永 プロットの段階では、お客さんって優しいから、受け入れるほうが多いんじゃないかなって思ってたんです。でも、全員の演じ方次第で、受け入れない可能性もあるのかなって思ってきました。

――その辺、林さんがどう演じるかにもかかってますよね? めちゃくちゃ感じの悪い人だったら、「あの人よりほかにいい人がいるよ」ってなりそうっていうか。

林 そうですよね。めちゃくちゃ嫌われたら、ぜってー受け入れねぇ!って思われそう(笑)。
光永 私たちも毎回、結末がどうなるかわからずに演じていかないといけないですからね。めちゃくちゃ受け入れられない感じでやっていたのに、お客さんが受け入れるほうを選んだりすると、芝居を変えることになるんですかね?
林 どうだろう? その辺もどうなるのか、楽しみですね。
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――もし光永が演じる悠と同じような状況に置かれたら、お2人はどうしますか?

林 恋人が死んで、そのコピーが出て来たらってことですよね? 俺は......記憶も全部一緒だったとしても受け入れられないですね。
光永 私は受け入れます。
林 はえーーー!!!
光永 コピーにも好きな人だということに変わりはないので、受け入れないってことは悲しませることになりませんか?
林 でも、俺の愛した肉体ではない訳じゃん?

――肉体を形成している物質は同じでも?

林 だって、恋人は死んでるんですよ? 記憶も含めて何もかもが一緒だとしても、人生の中で培って来た喋り方とか、違う部分が出て来ると思う。そこに気付いた時、苦しくなる。......お互いね? お互いだよ? 俺だけじゃないよ。俺だけ苦しいなら、我慢できるけど......(と、言いながら泣くフリをする)。
光永 えぇ!?(笑)
林 ははは! だから、全て同じだとしても受け入れられないですね。どう?
光永 (その意見を)聞いても受け入れられますね。記憶も性格もコピーされているのであれば、型番が変わっただけであって、全部一緒なんじゃないかなと。だから、脱皮したんだくらいの感覚で、その人を愛すると思います。その人が愛してくれるのであれば、ですけど。
林 今回は事故で死ぬけど、殺されたとしたらどう? それでも愛せる?
光永 で、恋人のコピーが出て来ると。
林 うん。殺した奴はどうするんだろうとかって思うじゃん? 事故だからコピーを受け入れられるかもしれないけど、第三者が出て来るとまた変わってくるんじゃない?
光永 ............私もコピーになることはできないかな?
林 ははは! コピーを作る技術があるなら、できるかもしれないね。
光永 ですね(笑)。まぁ、帰り道にこんなことを考えてもらえる作品になったらいいですね。

――お2人ともこういったお仕事が少なからずあると思いますが、お芝居は好きですか?

林 好きですね。例えば、自分達で考えてやるコントって、ウケるかウケないかがいちばんじゃないですか。だけど、お芝居は今回だったら福田さんが脚本を書いてくれているし、ウケるかウケないかはそこまで関係ないので気が楽ですよね。もちろん、笑いを取るシーンもあるんでしょうけど、与えられた役を演じるのは普段やらない分、楽しい。芸人だから芝居をやるのは......みたいな気持ちは、2年目でなくなりました(笑)。
光永 その2年間で何かがあったんですか?
林 とがってた時期もあったけど、神保町花月に出続けたら麻痺したというか。年13回出ていると、そんな気持ちはなくなりました。まぁ、面白いですよ。稽古を通して、みんなとチームになれるのも楽しいですしね。
光永 仲よくなれますよね。
林 うん。あと、5公演全てが同じかというと、そうじゃない。本当は全公演コンスタントにやれるほうがいいんでしょうけど、やっぱり舞台は生ものだから、ここはこういう反応なのかとか毎回、違う反応を感じられるのも面白いですね。
光永 私もお芝居は、自分の性格や人生と違う人を演じられるので楽しみです。で、稽古を一緒にやった先輩や後輩と友達みたいな関係になったり、一緒に青春のシーンとか演じられたりするのも楽しいですね。
林 特に、光永はピンだから。
光永 そうですね。いつも1人なので、稽古場に行くのも楽しみです!

――では、最後によしもとニュースセンターを読んでくださっている方々へメッセージをお願いします。

光永 主演って言ってもらっている以上、絶対来てくれないと困ります!(笑)今作はちょっと難しい話ではありますけど、必ず楽しませるので来てください。お待ちしています!
林 来ないと体験できない作品だと思うので、初日に来ていただいて、もう1つのエンディングにも興味を持ってもらえるようなお芝居にします。考えさせられるテーマでもあるので、"今日観たものは、幻影かもしれない"って思ってもらえたらいいなと。
光永 おっ、いいですねぇ!
林 ははは! 楽しい芝居になりますので、恋愛している人、していない人、結婚している人、していない人......いろんな方に観に来てもらえたら嬉しいです!


【林大介】【かたつむり】【光永】


若手俳優×芸人による『dorama project』が始動! 第1弾公演『ラケット』に出演する2丁拳銃・川谷&シソンヌ・長谷川にインタビューを敢行!!

4月25日(水)から29日(日)まで、東京・神保町花月にて、『dorama project #1「ラケット」』が上演されます。

こちらは、大きな活躍の可能性を秘めた若手俳優たちと演技派芸人たちがタッグを組んだ新プロジェクト。「dorama」は「do」×「dorama」の造語で、ドラマティック且つ怒濤のごとく鮮烈な公演を行っていく予定です。
第1弾となる『ラケット』の脚本を手がけるのは、数々のドラマや映画、テレビCM、ネット番組を手がけている博報堂の吹上洋佑さん、演出を務めるのは、映画『浅草スマイル』で堤幸彦賞を受賞した注目の映像ディレクターであるROBOT・林隆行さん。なお、2人がタッグを組んだオリジナルドラマ『配信ボーイ~ボクがYouTuberになった理由~』は現在、dTVにて配信中で、今作が3度目のタッグとなります。

主演を務めるのは、映画『ソロモンの偽証』で印象的な演技を見せた若林時英さん。ほかにも石賀和輝さん、中村里帆さん、中田青渚さん、室井響さんといった若手俳優が集結するほか、個性派女優の伊藤修子も出演。芸人では、映画『火花』の演技が記憶に新しい2丁拳銃・川谷修士、さまざまな舞台で演技が評価されるシソンヌ・長谷川忍を始め、カラテカ・矢部太郎、ピクニックなどが出演します。

今回は、修士と長谷川にインタビューを敢行。脚本家・吹上さんに補足してもらいながら、新たに始まったプロジェクトへ出演する意気込み、作品への思いなどを語ってもらいました。真面目なお芝居ですが、インタビューは笑い多めでお届けします!

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(向かって左:2丁拳銃・川谷修士/左:シソンヌ・長谷川忍)

  *  *  *  *  *  *  *

――今回、出演のお話を受けた時、まずどんなことを思われましたか。

川谷 今までの神保町花月では、芸人だけの芝居に何度か出させてもらったことがあるんですけど、他の俳優さん達とやらせてもらえるのが、今回の楽しみだなと思いました。
長谷川 そうですね。芸人だけでやってると、どうしてもなれ合いになりますから。
川谷 ふふふ! なりますよねぇ?
長谷川 はい(笑)。芸人は皆、ふざけないとダメっていうよくわからないものに取り憑かれてますから。
川谷 言い方が悪いですけど、お笑いをやりたいっていう多感な若手の時期にお芝居をやることになると、ちょっとふざけちゃうというかねぇ?
長谷川 今でこそ好井(まさお/井下好井)なんてドラマやCMに出てますけど、あいつなんて一番ひどかった! なのに、今は役者みたいな顔してて怖いです(笑)。あの......これは修士さんのことではなく、僕ら世代のことなんですけど。
川谷 はいはい。
長谷川 漫才師はすぐ役や設定からおりて、自分に戻ってボケたりツッコんだりしがちだったんですよ。好井だけじゃなく、皆ことごとくやってました。で、僕らはコントなので、相方と2人だけ真剣にやっていて......。真面目にやる分、自分達に返ってくるものがあったので、仕事がない頃は出させてもらって助かっていました。
川谷 だから、シソンヌはチャンピオンになれるんですね!
長谷川 そう言っていただけると有り難いです。僕は今回、久しぶりの神保町花月での舞台なので、楽しみなんですよね。
川谷 僕は......映画『火花』のラスト漫才をここでやらせていただいたので(註:菅田将暉さん演じる主人公・徳永が組んでいるお笑いコンビ「スパークス」の相方・山下を演じた)。
長谷川 じゃあ、思い出の場所でもあるんですね。

――お2人のお芝居での共演は、今作が初めてですよね?

長谷川 あぁ、確かにそうですね。
川谷 長谷川くんが出てる舞台を、観に行ったことはありますよ。(小川)菜摘さん主演の『おねだり』やったんですけど、さすがでしたね。見事でした。
長谷川 ありがとうございます。あの舞台も外部の俳優さんばかりだったので、楽しかったです。今回は若い方が多いみたいですね。

――主演の若林さん始め、10代の方が多いですね。

川谷 えっ、10代!?
長谷川 リアル! 僕と若林くんは......18歳差かぁ。......話合うかな?

――芸人側は映画や舞台で評価されている、演技に定評のある方を集めたそうですけど、お芝居のお仕事はいかがですか。特に修士さんは漫才師さんですから、芸人として舞台に立つのとはかなり違いがありますよね。

川谷 そうですね。この前も舞台をやらせてもらったんですけど、標準語を使わないといけないのが難しい......。けどまぁ、楽しいですね。イントネーションを、すーーっごく注意されるんですけど。
長谷川 役作りプラス、イントネーションを修正する作業が必要なんですね。
川谷 そうそう。自分では合うてると思ってるんですけど、「それ、関西弁だよ」って言われて。今回も標準語なんですけど、ツッコんでいるところは関西弁だったんです。(脚本家・吹上さんの「その辺は、今後相談したいなと思っています」との言葉に)ツッコミを関西弁にするんやったら、普段の喋りに関西訛りがあってもいいのかもしれないですよね。でも、みんなの邪魔になるんやったら努力します!

――長谷川さんはいかがですか?

長谷川 今日初めて台本を読ませていただいたんです。芸人はすぐふざけるって言っておきながらなんなんですけど、今回はちょっとキャラを入れてやろうかなと。
川谷 ちょっと難しい役ですもんね。
長谷川 はい。どっちかって言うと、外に向けての芝居というより、中に向ける芝居でいこうと思ってるんで、前半は。
川谷 かっこええこと言うなぁ!(笑)
長谷川 ふふっ! 前半の役作りの方向性はもう決まったんですけど、心配なことがあって。僕は真剣にやるんですけど、みなさんは笑うと思うんですよ。その辺のジレンマをどうするか、(稽古が始まったら、演出家の林さんに)相談させていただきたいんです。デリケートな分、笑われるとやめたくなっちゃうので。

――その辺りは今後、相談いただくとして、お2人の役どころについても少し教えていただけますか。

川谷 僕は普通の先生。真面目でピュアな先生です。
長谷川 唯一の真人間というか、全体のバランスを取る役どころですよね。
修士 そうそう。だから世界観を邪魔せず、おってよかったと思ってもらえる良さを出そうと思ってます。

――吹上さんによると、お笑いの要素もたくさん盛り込まれる予定だそうで。今はツッコミをどんなふうに置いていくのかを考えている最中だとのことですが。

川谷 さっき話していたたように、ツッコまざるを得ない状況があるみたいですよね。今は稽古が楽しみです。僕は今回、ドラマに出るような気持ちで真剣にやりたいと思ってますし。
長谷川 僕も同じですね。ふざける方向ではないです。けど、真剣にやった芝居を笑われたらちょっと考えます。みんなでクッと(笑いをこらえる仕草を)するのもダメですからね!
川谷 うわぁ、それ、俺はようやってまうわ。
長谷川 でしょ? 修士さん、ダメですよ!
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――台本を読んだ印象はいかがでしたか。

川谷 卓球を題材にしているということで、卓球のシーンがどうなるのかが楽しみですよね。
長谷川 かっこいい感じになりそうですから。
川谷 そうそう。お客さんにも、その辺りを楽しみにしてもらえればと思います。物語も、王道の青春ドラマじゃないのはいい。ポスターやチラシを見ると、熱い青春ものなのかなと思う人も多いかもしれないですけど、そうではない面白みを感じていただけるはずです。
長谷川 青春ものと見せかけて、人間の深い部分が描かれていますもんね。吹上さんが言ってたのは、卓球のラケットって表面と裏面があるじゃないですか。青春ものっぽいけど、蓋を開けてみれば......っていうふうにしたいらしいですよ。
川谷 あぁ! 表裏一体っていうことなんや。(吹上さんから「ポスターも、そういうことを表したくて、赤と黒になってるんです」との言葉が)なるほどね。観終わったら、ポスターで感じたイメージも変わるのかもしれないですね。

――神保町花月では、今後もこういった取り組みを積極的に行なっていきたいそうです。お2人は今後、何かやってみたいことはありますか?

川谷 芸人だけじゃなく、外部の方と一緒にやるこのかたちが、いちばんいいと思います。なんでもっと早くやらんかったんやろ?
長谷川 結構、有名な演出家さんとか脚本家さんがやってた時期もあったんですよ。でも、芸人がふざけるから......(笑)。

――(笑)。コントはもちろん、漫才にもコント漫才ってありますし、お芝居って表現の上での勉強にはなりますよね。

川谷 そうですよね。まぁ、漫才師はおっさんを出しましょう! そこそこのおっさんで漫才をずっとやって来た人は、芝居を楽しんでやると思いますので。
長谷川 こんなふうに俳優さんと一緒にやれるって、本当にいい機会なんですよ。お客さんも外から来てもらわないと、血が入れ替わらないというか。いろんな方に観に来て欲しいですよね。
川谷 神保町花月の稽古場なんて、小劇団の方からするとすごくうらやましいらしいですよ。「夜中も稽古できるんですか!」「大きい声出していいんですか!」って言われたりする。だから、もっともっと解放してもいいのかもしれないですね。なんなら、芸人が少ないくらいの舞台でもいいかもしれないですし、今後も役者さんと芝居できる機会が増えたらいいですね。

――では、よしもとニュースセンターを読んでくださっている方々へ公演へ向けてのアピールをお願いします。

長谷川「芸人が芝居をすることに違和感のない時代になっていると思いますので、芸人さんがどんな芝居をするんだろうって興味を持っていただけたなら、観に来てもらえれば。さらに、演劇に触れてきてない人はこの機会に若い役者さんたちを観て面白いと思っていただければ――あんまり使いたくないことなんですけど――WINWINの関係性になるんじゃないかなと。
川谷 ふはは! それが、いちばんいいですよね?
長谷川 はい(笑)。役者さんを観に来たお客さんにはネタを観てもらいたいと思ってもらえたら嬉しいですし、逆にお笑いを観に来た人が舞台に興味を持ってもらえたら嬉しいなと。いい相乗効果が生まれると思いますし、芸人が多めに出てるっていう時点で来やすいでしょうから、ぜひ興味を持ってもらえたら嬉しいです。
川谷 キャストを観て思うのは、これからの映画やドラマに出て行く俳優さん達なんじゃないかなということで。
長谷川 確かにそうですね。
川谷 今観ておいたほうがいいんじゃないかなと。あの時、観ておいてよかった!と思えるキャストですので、ぜひ観に来てください。
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【川谷修士】【2丁拳銃】【長谷川忍】【シソンヌ】


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